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Google Search Consoleの「国際ターゲティング」報告は廃止され、国ターゲット設定も使えません。一方でGoogleは、ページのhreflang注釈の支持と利用を続ける、とSearch Consoleヘルプに明記しています。本記事では公式の要点を整理し、海外向けサイト担当が今週やる点検1点をわかりやすく解説します。
| 項目 | 公式の要点 | 現場で起きやすい誤解 |
|---|---|---|
| 国際ターゲティング報告 | 廃止(Search Consoleヘルプ) | まだ画面にある/戻る前提で運用を書く |
| 国ターゲット設定 | エコシステムへの価値が小さいとして非対応 | GSCで国を選べば十分、と読む |
| hreflang | 引き続き支持・利用する | レポート廃止=言語指定も不要、と読む |
まず直すのは、次のセットです。「Search Consoleの国際ターゲティング報告でhreflangのエラーを見る」「プロパティ全体の国ターゲットをGSCで設定する」——この2つは、現行の公式ヘルプでは使えません。廃止の一次出典は、Search Consoleヘルプ「The International Targeting report is deprecated」です。
同じヘルプは、Googleがページ上のhreflangタグを引き続き支持し利用する、とも書いています。レポートが消えたことと、言語・地域の代替URLをGoogleへ伝える仕組みが消えたことは、別の話です。混同すると、多言語サイトの実装点検そのものを止めてしまいます。
業界報道(Search Engine Land、2022年8月24日)は、報告の削除時期を2022年9月22日と伝えています。本稿の調査時点は2026年9月です。社内手順書に「国際ターゲティング報告を週次で見る」と残っている場合は、文言ごと差し替えが必要です。
ヘルプの文言は短いです。国際ターゲティング報告は廃止。Search Consoleの国ターゲティングで検索結果を特定国へ寄せる機能は、エコシステムへの価値が小さいと判断され、もはや支持されない。一方でhreflangは支持と利用が続く。
言語セクション(hreflangの監視)と国セクション(サイト全体の国ターゲット)は、かつての報告の中身でした。どちらも「GSCのその画面」では確認・設定できません。監視をGSC画面に依存していた運用は、別の確認手段に移す必要があります。
Google Search Centralの公式アカウントは2022年8月、報告の廃止を告知し、多言語・多地域サイトの推奨は変わらない、と補足しています。推奨の本体は、Search Centralドキュメント「Localized versions of your pages」と「Managing multi-regional and multilingual sites」にあります。
よくある誤解は、「.comの海外サイトでも、Search Consoleで国を1つ選べば地域指定は完了する」という読み方です。国ターゲット設定は、現行ヘルプで非対応です。地域を伝える手段は、ロケール別URL、hreflang、ccTLD、ローカル表記など、Search Centralが列挙する信号側に寄せます。
もう一つの誤解は、「国際ターゲティング報告が消えた=Googleがhreflangを見なくなった」です。ヘルプは逆を書いています。見なくなったのは専用レポートと、GSC経由の国ターゲット設定です。
三つ目は、「手順書に書かれているから画面があるはず」です。廃止から年数が空いているため、引き継ぎ資料の方が古いことがあります。画面が無いことを不具合扱いにせず、手順の時点を先に直します。
Search Central「Localized versions of your pages」(最終更新は調査時点で2026年9月21日UTC)は、言語または地域の別バージョンがあるとき、Googleへ明示するよう勧めています。明示がなくても見つかる場合はあるが、明示した方がよい、という位置づけです。
伝え方は3つです。HTMLのlink要素、HTTPヘッダ、XMLサイトマップ。Googleから見て3つは同等で、都合の良い1つを選べます。3つを同時に使う利益はなく、むしろ管理が難しくなる、とドキュメントは書いています。
重要な注記があります。Googleはページの言語を、hreflangやHTMLのlang属性では判定しません。言語判定はアルゴリズム側です。hreflangの役割は、「どのURLがどの言語・地域向けの代替か」を結びつけることです。
全方式共通のルールとして、各言語版は自分自身と他の言語版を列挙します。代替URLはhttp/httpsを含む完全修飾URLです。相対パスやプロトコル相対だけでは足りません。別ドメインでも構いません。
双方向が必須です。ページXがYを指すなら、YもXを指します。片方向だと、注釈が無視されたり正しく解釈されないことがあります。新しい言語を足すときは、まず主要言語との往復を優先する、という実務上の注意もドキュメントにあります。
コードはISO 639-1の言語と、任意でISO 3166-1 Alpha-2の地域です。例はen-US。国コードだけ(例:地域だけを単独指定)は無効です。es-419のような、規格外の組み合わせも支持されません。一致しない言語向けには、x-defaultを推奨します(言語セレクタ向けに設計)。
「Managing multi-regional and multilingual sites」(最終更新2025年12月10日UTC)は、多言語と多地域を分けて説明します。多言語は複数言語のコンテンツ。多地域は国ごとの明示ターゲット。両方を兼ねるサイトもあります。
言語版ごとに別URLを使うことを推奨しています。Cookieやブラウザ設定だけで言語を切り替える方式は、クローラがすべての言語版を取得できない可能性があります。自動リダイレクト(推定言語での強制転送)は、ユーザーと検索エンジンが全バージョンを見られなくなる、と注意があります。
ロケール判定の信号には、ccTLD、hreflang、サーバ位置、住所・電話・通貨・ローカルサイトからのリンクなどがあります。IP解析でコンテンツを出し分ける方式は推奨されません。Googlebotの多くは米国起点で、サイトごとにクローラ位置を変えてバリエーションを探す運用ではない、と明記されています。
今週やる1点は、重点市場向けの主要URL(例:製品トップまたは国別ランディング)について、hreflangの往復とx-defaultの有無を1表にすることです。列は「URL/宣言しているhreflang/相手URLが自分を返しているか/x-default先」の4つで足ります。
実装方式はHTML・ヘッダ・サイトマップのどれか1つに寄せます。寄せたうえで、自分自身のエントリが欠けていないかを見ます。欠けると、自己参照なしの不完全セットになります。
Search Consoleに専用レポートが無いため、確認は公開HTMLのソース、またはサイトマップのxhtml:link、またはヘッダのLinkを直接見ます。第三者チェッカーはSearch Centralが例示していますが、Googleが保守するツールではありません。社内では「一次は自社ソース、補助がチェッカー」と役割を分けます。
週次チェックリストから「国際ターゲティング報告を開く」を削除します。代わりに、主要URLのソース照合を四半期または言語追加のたびに置きます。言語を増やすリリースでは、往復リンクの欠落が最も起きやすいです。
国ターゲットの代わりに、国別の意図はURL構造(ccTLD/サブドメイン/サブディレクトリ)とhreflang、ローカル表記で揃えます。gTLD(.comなど)だけで国を暗示しようとするのは弱いです。ドキュメントも、gTLDでは明示的な方法で国ターゲットを伝える、と書いています。
重複コンテンツ(同じ言語の近いページが複数URL)がある場合は、優先版を決め、canonicalとhreflangをセットで使います。canonicalだけ、hreflangだけ、のどちらか一方に寄せ切らない方が安全です。
チェックは4つです。①手順書に国際ターゲティング報告やGSC国ターゲットが残っていないか。②hreflangの実装方式が1つに固定されているか。③重点URLで往復が取れているか。④一致しない言語向けにx-defaultがあるか。
①が残っていると、新人研修で存在しない画面を探す時間が生まれます。②が混在していると、HTMLとサイトマップで違うセットを宣言し、信号がぶつかります。③が欠けると、注釈が無視されるリスクが残ります。④が無いと、未対応言語の着地が不定になります。
4つが揃ったら、細かいコード整形の議論は後回しで構いません。先に直すのは「廃止された監視に依存していないか」と「往復が取れているか」です。
A. Search Consoleヘルプは報告を廃止と明記しています。業界報道は削除時期を2022年9月22日と伝えています。本稿調査時点(2026年9月)でも復旧の公式案内はありません。
A. はい。ヘルプはGoogleがhreflangを引き続き支持し利用する、と書いています。多言語・多地域の代替URLを明示する公式手段の一つです。
A. 重点URLのhreflang往復と、x-defaultの有無です。GSCの国ターゲット画面は前提にしないでください。
A. Search Consoleヘルプ(国際ターゲティング報告の廃止)、Google Search CentralのLocalized versions/Managing multi-regional sites、Search Engine Landの廃止報道。調査時点は2026年9月です。